NHKを中心に携わる番組制作会社です。

スペシャル

スタッフ・インタビュー2019 ④

2019年8月20日 16:00

2019年版スタッフ・インタビュー4人目です!

今回は、昨年まで「土曜スタジオパーク」を13年間担当していた入社19年目の
児玉みさ代さんに、入社の経緯や今まで担当した仕事の中で印象に残っていることなど
お聞きしました!!


――児玉さんは現在19年目だそうですが、入社した経緯から聞かせてください。

NHKエンタープライズで経理のバイトをしていたんですが、NHKエンタープライズの上司と
当時のスーパー・ブレーンの社長が知り合いで、縁あって入社しました。
2000年の11月だったと思います。

――映像・放送に本格的に関わるのは、スーパー・ブレーン(現:スーパー・ブレーンNEX)に
  入社してからだったんですね。

そうです。当時はBSデジタルハイビジョンの試験放送をしていて、これから本放送を始めるぞ
というタイミング。最初はハイビジョン番組の30秒スポット制作に付いて、どんな番組を取り
上げられるかリサーチしたり、元番組の素材を借りてコピーしたりしていました。当時、ハイ
ビジョン素材をコピーするには、すっごく大きい「1インチVTR」を使う必要があって、持ち
歩くだけでキツかったなぁ。
しばらくすると、PR番組のロケ場所のリサーチや交渉をするようになり、自分でもスポットを
作らせてもらうようになった記憶があります。
その流れで、『日スタ』(日曜スタジオパーク)に連れて行かれました。

――『日曜スタジオパーク』では、放送開始から終了まで3年間、
  ディレクターをしていたそうですね。

この時期がいちばん大変だったかもしれません。『日スタ』は、ハイビジョン番組のPRが目的
なんですけど、番宣は最後の最後にちょろっと付くだけ。実質は情報バラエティに近かったん
です。情報番組やバラエティ番組を作る、基礎的な部分を学ばせてもらいました。
ただ、短い番宣しか作ったことのない私には、何からやっていいか分からなくて……。無茶な
スケジュールになってしまい、局のソファで寝たこともざらでした。今だから言えますけど、
博物館のロケに向かっている車中で取材許可を取っていないことに気付いて、慌てて電話した
こともあります(笑)。

――聞いているだけで冷や汗が(笑)。
  大変な中で、どんなところにおもしろみを感じていましたか?

いろんな人に取材できたことですかねぇ。特に印象に残っているのは、終戦を知らずにフィリ
ピンのルバング島に29年間いた、小野田 寛郎(ひろお)さんの取材でした。
小野田さんは帰国後、高度経済成長を果たした日本になじめず、1年後にはブラジルへ移住し
て牧場経営で成功された方。そのあと、凶悪な少年犯罪が増えた日本に心を痛めて、子どもが
自然とともに生きる力を身につけるための"小野田自然塾"を作られました。

もう80近かったのに、お話しくださるときの目が本当にきれいだったんですよね……。内面か
ら発する生命力みたいなものを感じて、取材をしながらじわじわ感動してしまいました。
そういう瞬間が、この仕事の醍醐味の一つなのかもしれません。

――児玉さんは『日スタ』が終わると、今度は『土曜スタジオパーク』(土スタ)を
  担当していたと聞きました。

気付けば『土スタ』に13年いましたね。『土スタ』は、PRする番組の出演者を呼べるし、尺も
『日スタ』の倍なので、より丁寧に構成できておもしろかったです。

ただ、有名な芸能人がゲストに来るからこその苦労がありました。
たとえば俳優さんなら、代表作の映像をさらっと流しますけど、使うシーンのチョイス一つに
も悩むんです。「この人の、この作品といえば、やっぱりこのシーンだよね!」と気持ちよく
見てもらえるように、にわか仕込みでも作品を見てインプットして、世間にどう喜ばれたのか
も理解しなくちゃいけないので。朝ドラとか大河になると、もう膨大ですよね……。シーンを
選んだあとも、原作者・脚本家・出演者などに連絡して、権利処理をする必要があるんです。

――華やかな仕事の裏に、地道な作業があるんですね。

でも毎回、リサーチをしていくうちに、その人のことが好きになって、できるだけ素敵に見せ
たいなぁと思っていました。ネットで検索すればいくらでも情報が出てくる有名人を、どうや
って魅力的に見せるか。「この人のこういう情報を集めて、こういう味付けにしてみました。
どうでしょう!」と、一つのパッケージとして楽しんでもらうことが、私の中での『土スタ』
のおもしろさだったと思います。雑誌の編集者に近かったのかもしれませんね。

――13年いた『土スタ』を離れ、2019年の5月からは
  『きょうの料理』の「つくろう!にっぽんの味47」(つく味)に移られたそうですね。

いろいろな名産品の生産者さんを取材しに全国へ行くんですが、毎回、ものづくりへかける愛
情に驚かされています。たとえば、紀州南高梅で梅干しを作っている農家さん。少しでも完熟
した梅を採るために、木からもがず、落ちてから回収するんですよ。でも、完熟した梅は傷み
が早いから、収穫も手早くしなきゃいけない。
作業にあたられる背中が、いろいろと物語っていましたねぇ。こういう方たちのおかげでおい
しいものが食べられるんだなぁと、しみじみしちゃいました。

つくっている人って、やっぱりかっこいいですよね。
そういう方たちを魅力的に見せたいなぁ。今は、知られざる一般の人を取材して、「ここが
おもしろい」「ここが新しい」と、自分が感動したことを伝えていきたいです。
自分がおもしろがって、みなさんに伝えたいと思う気持ちが、この仕事を楽しめている根っこ
なのかなと思います。

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