新入社員が先輩にインタビュー!2020③
2020年7月17日 17:00
新入社員が先輩社員にインタビューをするということで、私、柴田は同じ大阪出身の小吉香央莉先輩にお話を聞いてきました。スーパー・ブレーンNEXでは珍しい関西人。せっかくなので、大阪らしい豚まんのポーズをしてみました!
現在は『オシばん』(NHK総合)の制作に携わっている、入社二年目の小吉さん。入社の経緯や今の仕事、これからの目標など色々聞いてみました!
(※インタビュー日:2020年5月22日)
柴田:まずは入社の経緯を教えていただいてもよろしいでしょうか。
小吉:そもそも、演劇をやってたんですよ。小学校のクラブから演劇クラブやったんですけ
ど、中学、そして大学も演劇部でその“作ること”みたいなのが、好きだったんですよ。
あと、映像も好きで、大学のときは自分で趣味みたいな感じやったんですけど、演劇
部のPR動画を作ったりとかしていて。映像を観るのも好きだったから、映像作ること
を仕事にしたいなあと思って、映像制作業界を受けました。テレビの制作がしたいっ
ていうくくりよりは、映像制作したい、っていう感じだったので、映画の製作会社と
かポスプロ(ポストプロダクション)とか、CM制作会社とかも受けたりしていました。
就活を進めていく中で、スーパー・ブレーンNEXはテレビだけでなく、PR映像やデ
ジタルコンテンツなど、色々な分野の映像を作っていたのでそこが良いなと思って受
けました。あと、NHKの番組が好きだったので、NHKの仕事ができるという点も入社
の決め手です。
柴田:こんな番組に携わりたいっていう希望はありましたか?
小吉:スーパー・ブレーンNEXはあんまり制作していないですけど、演劇が好きなのでド
ラマを作りたいなという希望はずっとあって。朝ドラのダイジェストはうちの会社で
やってるじゃないですか。だから、朝ドラのダイジェストとか担当したら、朝ドラの
現場とか見れるのかなとか期待していました。
柴田:今現在はどんなお仕事をされているんですか?
小吉:異動したばかりなので、まだ実際の番組は作ってないんですけど、5月から『オシば
ん』という番組を担当しています。今はNHK独自のプラナスという編集機の使い方を
覚えて、編集の練習をしながら構成を考える練習をしています。もう少ししたら、
『オシばん』で紹介する番組の一つを任せてもらって、9月には1人で全部作れるよう
になるのが目標です。
柴田:『オシばん』に携わる中で、楽しいことはありますか?
小吉:『オシばん』はPRの番組なので、興味を持っていたCM制作に近い部分があって、どん
な風に紹介したら見たいと思ってもらえるか、どんな言葉が人の気を惹くのか、そう
いう人の気持ちを考えながら作るのは楽しいなって思います。
柴田:新しい番組の担当になって、学ぶことが多く大変そうだなと思うのですが、今までで
一番大変だったことは何ですか?
小吉:去年担当していた『#渋谷オルガン坂生徒会』(配信番組)の仕事です。
『#渋谷オルガン坂生徒会』の配信が始まったのが去年の7月末頃で、6月くらいか
ら会議に参加するようになって…。会議の中で番組の形を決めていくという、立ち上
げの部分が一番大変でした。4月に入社したばっかりで番組の制作自体もよくわから
ないまま、よくわからない(新しい)番組を作っていくという、わからないことだら
けの状態で苦労しました。フォトショ(Adobe Photoshop)の基本的な操作だけ先輩に
教えてもらって、テロップを作ることになって、ただでさえ時間がかかっていたのに、
配信前日になって総合演出の人から「デザイン変えるから、こっちに合わせて作って」
って言われて、「えー!?」みたいなこともあったりしました。
柴田:そんな大変なことがあったんですね。立ち上げから携わって思い出深い仕事だったと
思うんですが、第一回目の配信はどうでしたか?
小吉:生配信の番組なので、生配信ならではの緊張感があってそれがまた楽しいなと思いま
した。本番中は演者さんが凄く面白くて結構笑いながら見ていて、こうやって番組を
作るんだなって思いました。
柴田:そうなんですね。段々と番組作っているなっていう実感は増えてきましたか?
小吉:去年担当していた『#渋谷オルガン坂生徒会』は配信番組で、再生回数が目に見えて
分かるし、コメントも書いてくれてたりするから、自分が作ったものを実際に見てく
れてる人がいるんだっていう実感が得られて良かったです。
柴田:実際に作ったものの反応が見れるというのはウェブ番組ならではの良いところですね。
今携わってる『オシばん』はどうですか?
小吉:まだ、自分が実際に作ったものが放送されてないので、そう実感するのはこれからな
のかなって思うんですけど、自分がこうしたいなっていうものとしては、
『オシばん』を見て、「あ、この番組見たいなって」思って、その番組を見たってい
う人がいてくれたら嬉しいなって思うから、そう思ってもらえるようなものを作りた
いなって思います。
柴田:今後作っていきたい番組、携わっていきたい番組はありますか。
小吉:どういう番組やりたいのってよく聞かれるんですけど、これやりたいみたいなのが
自分の中でまだ定まってないので、こういう番組作りたいっていうのを今後持たな
いといけないなって思っています。ドラマもやりたいし、歌番組もやってみたいし、
ドキュメンタリーも面白そうだし、と色々思っちゃうので、その中で自分が作りた
いって思うものを見つけていきたいですね。『オシばん』は色々な番組を取り上げ
ていて、いろんな番組の作りを知れる仕事でもあるので、担当する中で「この番組
凄いな」とかを学んでいけたらなと思っています。
柴田:そうなんですね。こういう仕事をしていくとテレビの見方が変わっていくと思うん
ですけど、小吉さんはどうですか?
小吉:変わりますね。「これどうやって撮ってるんやろう」とか、アドリブっぽくしてい
ても、実はこれも台本なのかなとか、どうやって企画してどうやってロケしたんや
ろっていうところが気になるようになりました。
『#渋谷オルガン坂生徒会』ではずっとテロップを作っていたので、その経験から
テロップをめっちゃ気にして見るようにもなりました。どういう書体を使うか、文
字の効果をどうするかとか、自分でも作るときに悩むんで、他の番組ではどういう
ものを使ってるのかなと見て勉強するようになりました。
柴田:『#渋谷オルガン坂生徒会』を作っていた時、意識していたことはありますか?
小吉:基本的なフォーマットは決まってるのですが、特番の時は別で、新たにテロップ作
ることがあったので、演出のディレクターにどういうデザインが良いか聞いてたん
ですけど、自分で考えてみたらって言われて…。言われたものを作るよりかは、自
分で考えて作ったほうが楽しいじゃないですか。だから、聞く前に自分で考えて作
ってから、聞くっていうのは途中から意識し始めました。
コーナーの見出しの文言も作っていたんですけど、演出のディレクターの人が、何
が良いと思う?って聞いてくれる人だったので、自分から提案できるように、先に
そのVTRを見て考えたり、ただ言われて作るんじゃなくて、自分から提案できるよ
うにしないといけないなっていうのは意識していましたね。
柴田:小吉さんが入社一年目に書かれていた日報に地方ロケのことが書かれていて楽しそ
うだなと思ったのですが、ロケはどうですか?
小吉:めっちゃ楽しいです。上司に、「小吉には来週、旅に出てもらう」って急に言われ
て(笑) 愛媛行って、和歌山も行って、栃木行って。一週間のうちに三か所行った
こともありました。
柴田:いいですね。一番思い出に残ってるロケはどこですか?
小吉:愛知でのロケですね。一人でADとして、地方ロケに行くのがその時初めてで。しか
も前日、電車が全線止まるくらいの台風で。現地に行こうにも電車も止まって、タ
クシーも呼べなくて、予定していた新幹線にも乗れず。初日からバタバタして。で
も着いてからは凄く天気も良くて。大変だったし失敗もしたんですけど、それ以上
にロケが楽しくて、いい思い出です。東京に帰ってきて解散したあとに、上司から
「おつかれさま。よく頑張りました。」ってLINEが来て、泣きました(笑)
柴田:それは泣けますね。聞いているだけで大変だったことが伝わってきます。
小吉さんは仕事をしていくうえで、気をつけていることはありますか?
小吉:色々あるんですけど、自分が任されたものに責任を持つとか、なんでもやってみる
とか。そうしていくことで、信頼が得られて、こいつに任せたら大丈夫だって思っ
てもらえるようになると思うので。
柴田:今後の目標は何かありますか?
小吉:目標は、早く『オシばん』でディレクターになって一本番組を任せてもらえるよう
になることです。9月くらいになれたらいいねって言われてるんですけど、8月くら
いにはなれるように、言われたことだけをやるんじゃなくて自分から吸収していけ
るようになっていこうと思っています。もっと先の目標としては、自分で企画も考
えて、30分とか長い番組を作れるディレクターになれたらなと思っています。
柴田:ありがとうございました。最後に新入社員にメッセージをお願いします。
小吉:今テレワークで、実際の現場に出れない状況だと思うんですけど、研修の中で、い
ろんなこと学べてると思います。プレミア(Adobe Premiere Pro)を使って編集の
練習をしてフィードバックをもらうのって、実際の現場に出るとなかなかできない
と思うんですよ、実践になっちゃって。だから、現場に出れなくてもどかしかったり、
はやく現場に出たいって思う気持ちがあると思うんですけど、今の時間を生かして、
今だから磨けるスキルとか、吸収できることを吸収してください。そうすれば、私
が現場に出た時よりも皆さんが現場に出た時の方がスタートダッシュが速いと思う
ので。そこは自信をもって、今できることをやっていれば大丈夫だと思います。一
緒に仕事をするようになった時に自分よりもできてたら怖いなって、焦りもありま
すが、ただ1年違いなので、そこは追い越すぞみたいな気持ちで来てもらえれば、
私もなにくそって切磋琢磨できるかなって思ってるので、よろしくお願いします!
柴田:分かりました!こちらこそ、よろしくお願いします!本日はありがとうございました!
―<編集後記>―――――――――――――――――――――――――――――――――
インタビューを受けてくださった小吉さんですが、6月22日に『オシばん』でディレクタ
ーデビューをされました!まだまだ先輩ディレクターにサポートしてもらっているという
ことで早く独り立ちすることを目標に頑張っているそうです!
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